高齢者の不眠
80歳の男性。後期高齢者です。若いころから不眠に悩まされた経験があります。現在は毎晩8時に就寝しますが、夜中12時か1時に目が覚めトイレに行きます。その後、1、2時間は眠ることが出来ません。通常4、5時間の睡眠時間です。睡眠薬は短時間作用方と長時間作用方を長期間服用してきまたが、筋弛緩の副作用が出たので3年前に服用を止めました。後期高齢者の睡眠時間はとしては正常でしょうか。また、高齢者は一日中うとうとして終わると聞きますが、深い眠りは困難でしょうか。不眠にアドバイスをお願いします。
御高齢の方では、薬の吸収や分布、排泄などが若年者と異なるため、過剰に薬の効果が現れる傾向があります。さらに御質問にもあるように、筋肉の緊張をゆるめる(弛緩)働きのある睡眠薬もあるため、転倒の心配もあります。このため不眠があるからといって、安易に睡眠薬を服用することはお勧めできません。
私の場合、特に85歳以上の方には睡眠薬を処方しないよう心がけています。日常生活の中にも良い睡眠をもたらすヒントはたくさんあります。 例えば、日中の適度な運動や日光浴などは効果的ですが、 長時間の昼寝や運動不足、夜間のカフェイン(コーヒー)、ニコチン(タバコ)、アルコール摂取は悪影響を与えます。 また、睡眠時間にこだわらず「朝良い目覚めが得られたか」「日中不本意に眠くならないか」など睡眠の質で評価された方が良いかと思います。 それでも十分な睡眠が得られない場合は、精神科や心療内科など睡眠障害を扱う専門科を受診されてはいかがでしょうか。
HOME
前のページへ