動悸で治療中、検査は異常なし
65歳の女性。10年前、パニック障害を発症し、その後、うつ病と不安神経症でドグマチールとデパスをのんでいます。そのころから動悸が激しく心房細動と診断されました。昨年6月、電気を通す治療をし、動悸がさらに激しくなりました。現在はワーファリン、テノノミンも服用しています。血圧は平均130〜85前後です。動悸が治まる方法はありますか。このままの治療法でよいのでしょうか。(ほかに胃腸障害があり検査では何も出ませんが、不快感はいつもあります。うつは心より身体に現れている方が多いように思われます。)
パニック障害、うつ病、不安神経症と複数の病名に加え、動悸や不快感、胃腸障害、うつと症状も多彩です。果たして、この方の本当の病気は何なのでしょうか?
この方の場合、内科で十分に検査や治療を受けられているようですので、動悸に関しては精神的要因が大きいと判断します。詳しい検査で異常がなくても、何か重大な病気にかかっているのではないかと思いこむ心気症(しんきしょう)の可能性があります。この病気の方は、いくつかの病院や科を転々とされ、最後に精神科や心療内科を紹介されます。
心気症の症状に対して、必ず効果があるというお薬はありません。一般的に他の精神症状についても同じ事が言えます。実際にお薬を飲んでいただいた上で、主治医と試行錯誤しながら治療を進めていくことになります。薬物療法だけでなく、精神療法(カウンセリング)も効果的です。私ならば症状に優先順位をつけ、一つの症状に照準を合わせて治療していきます。そのうちに自然と他の症状も改善してくることが多いものです。
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